2002年度 総会・記念講演会

期日 2002.2.3
場所 北見市芸術文化ホール

・全て原案通り議決

日置 真世氏

特定非営利活動法人 地域生活支援ネットワークサロン 事務局代表
親の会活動は、
・来るもの拒まず、去るもの追わず
・やりたい人がやりたいことをやる。「いいとこどり」の人がいても、その人がよければそれでいい
・世の中のためというより自分のため
・お互いに気持ちよくつき合う距離を大切に
・まず親が楽しいことを楽しいと感じられること
・まず親自身が元気と余裕が必要

高橋 渉氏

札幌学院大学 教授  
北海道教育大学(旭川・札幌校)
ウレシパ共同作業所代表・後援会長.
・無反応で感情暴発型だった彼女は、初めの半年間何もしなかった。しかし、絵を通して自分の居場所を作り、自分のやりたいことで生活を広げた。「何もしない」期間があったから絵を始められた。「何かをさせる」のでなく、子どもの自発性、気持ちを大事にすること。
・「教えること」は、子どもを受け身にする。「こう変わらなければならない」という意味が含まれている。「そのままでいいんだよ」
・子どもが自分で考え、自分で選び、自分で実行し、自分で責任を持つように、大人の意識改革が必要。


アンケートより


日置さんのお話を聞いて,とても前向きに生きていることに勇気づけられました.障害児を持っているお母さんとの関わりの中で日々,悩んでいて(どうやって伝えればお母さんにすんなり受け止めてもらえるのかなど)今日の日置さんのお話を聞いて,お母さんという立場からの思いや願いが聞けて良かったです.私も月曜日からがんばろうと思いました.ありがとうございました.


「教育はプログラムではない.プロジェクトだ」(津守真氏)
この言葉を渉先生から紹介されました.今の私を生かす言葉です.自己を投企する(プロジェクト)ことその子に寄り添うこと.きっとそこから始まるのですね.これからも実践してゆこうと思います.


日置さんのお話を伺って・・・・
自分も子どもに障害があるとわかった時,落ち込むこともなくこともなく「そうか,じゃあこれからどうしたらいいのかナ?」といつも前を見てきました.そんな自分っておかしいのかしら?といろいろ悩むお母さん達を見て思うことがあったので,今日はちょっとホッとしました.
今は明るく元気な仲間のお母さん達と,今やれることを考えながら行動に移しているところですが,本音を言えば,母としての日置さんの話より,ネットワークサロン立ち上げのノウハウ等,専門家,アドバイザーとしての日置さんの話も聞きたかったです.
またお話ししてください.

高橋さんのお話を伺って
新聞のコラムをいつも楽しみに読んでいたので,今日お会いできることをとても楽しみにしていました.一人ひとりの子どもに対する見方,接し方を聞いていると,そのあたたかさが伝わってきました.
今日の講演会を聞く機会に恵まれましたこと,嬉しく思っています.ありがとうございました.


お二方のお話は全く私にとって同感.正に私が今この瞬間強く強く思わされているところであります.83才に成りました今この瞬間私のできますことはただひとつ,今この瞬間を私にできることをさせていただくことであります.せまいせまい私の動ける道はただ一つ.悩めるお母さんと一緒にお子さまをじっと見つめてあげるだけです.どこまで出来ますか.


日置さんありがとうございました.ムリなく楽しく.ホントですよね.続けることが大事(本当は子どもの為じゃなく自分の為に(笑) 身につまされました.

日置さんの生き方,考え方,大変感心しました.また私もまねしていきたいなと思いました.あらためて自分の子どもに対する接し方育て方を見通していきたいと思いました.


日置さんの「無理はしない」に共感をおぼえました.
高橋先生の事例は一つの方向性を示していると思えますが,すべてに当てはまらないのではとの思いが有ります.(社会的成熟が必要)

2つの講演とも,それぞれ興味深く,よいお話でした.もっとお話が聞きたかったなあと思いました