梅永 雄二 講演会のご案内
 講師であります梅永氏は、LD等の方々の就労に関して次のように話しています。
 「日本ではLDの人の就労が進んでいないのが現実です。LD・ADHD・アスペルガー・高機能自閉症(以下LDと省略します。)このような障害のある人が、就労・自立して行く為にはある意味一生涯のサポートが必要です。
 LDの人が青年期に入ってきますと、心理面での問題が大きなウエイトを占めて来ます。ですから青年期に入ってから就労を考えたのでは遅すぎます。
 LDの人は、自己評価が低く感情も不安定な為、人から言われた事に敏感になり結局何も出来ないのでガンコになります。みんなと一緒にやって行くことがしんどく離れて行きます。興奮しやすく乱暴でもあります。周りの環境が理解してくれない為、思春期以降に二次的障害として出てきます。睡眠障害になる事もあります。
 しかし、日本では障害がある人への行政が手薄な為、LDの人は手帳がもらえません。手帳が無いと就職しても一般の人と同じ扱いなので、離職してしまいます。企業を含む一般の人は、LDをほとんど理解していません。」
 
 私は、昨年の日本LD学会で梅永氏の話を聞く機会を得ました。豊富な経験や蓄積された研究データにより、分かりやすくLD等の方々の就労問題を話されていました。
 懇話会は、教育・保育・福祉の連携により、子ども達に豊かな生活を送っていただくための支援を中心に考えてきましたが、先の見通しを考えると、就労の現状を理解しておくことも重要なことと思っています。
 今回、梅永氏にご快諾をいただき、ご講演いただくことになりました。
 この機会に、多くの皆様とLD等の方々の就労について考えてみたいと思っています。
 多くの皆様のご参加をお待ちしています。
(十勝ADHD&LD懇話会事務局長 談)
と き 平成15年 8月24日(日)
 〔講 演 会〕 13時30分〜16時00分
※ 受け付けは、13時00分より始めます
ところ サンライフ北見 2階研修室
内 容 講 演 「 LDおよび関連障害の人の就労支援 」
  講 師  宇都宮大学 教授 梅永 雄二 氏
参集範囲 軽度発達障害のある子どもたちへの教育・療育・保育に関心のある方々,
保護者の方々,および進路や就労,福祉などに関わっておられる方々
参加費 資料代 1,000円 (懇話会会員は500円)
その他 参加申し込みの必要はありません。ご希望の方は、直接会場までお越しください
主 催 オホーツクADHD&LD懇話会 (十勝ADHD&LD懇話会と連携し開催します)
お問合せ オホーツクADHD&LD懇話会 事務局(置戸小学校 市野)
(常呂郡置戸町置戸258  FAX 0157-52-3850  TEL 0157-52-3856
 メール yhq01641@nifty.ne.jp)
講師紹介 梅永 雄二
  宇都宮大学教育学部教授 臨床心理士、LD教育士SV

【著 書】
1)「WAIS-R簡易実施法」日本文化科学社(分担執筆)1993年
2)「自閉症児の行動療法U」岩崎学術出版(分担執筆),1994年
3)「WISC-R知能検査解釈支援システム」日本文化科学社(分担執筆)1995年
4)「続・大人になった自閉症」朝日新聞厚生文化事業団(分担執筆),1995年
5)「自閉症の評価−診断とアセスメント」黎明書房(分担翻訳),1995年
6)「日本版WAIS-Rの理論と臨床」日本文化科学社(分担執筆)1998年
7)「発達障害の理解と援助」コレール社(分担執筆)1999年
8)「親・教師・施設職員のための自閉症者の就労支援」筒井書房,(単著)1999年
9)「自閉症児者の職業リハビリテーションに関する研究」風間書房(単著),1999年
10)「自立をめざす障害児者教育」福村出版(単著),2000年
11)「重度障害者の就労支援のためのジョブコーチ実践マニュアル」筒井書房(分担執筆),2000年
12)「自閉症〜成人期に向けての準備」(分担翻訳)ぶどう社,2000年
13)「福祉カウンセリング」川島書店(分担執筆)2000年 
14)「自閉症の人のライフサポート〜TEACCHプログラムに学ぶ」福村出版(編集)2001年
15)「サポートの達人たち〜発達障害児者へのサービス提供における新たな発想」筒井書房(編集)、2001年
16)「職業リハビリテーション入門」協同医書(分担執筆)2001年 
17)「LDの人の就労ハンドブック」筒井書房(単著)、2002年
18)「アスペルガー症候群と高機能自閉症の理解とサポート」学習研究社(分担執筆),2002年
19)「発達臨床心理学」コレール社(分担執筆),2002年
20)「自閉症の理解と支援」東洋館出版(分担執筆)2003年
21)「自閉症の親への支援」黎明書房(分担翻訳)2003年

【研究報告書】
1)「知的障害者のための職業情報システム提供システムに関する研究」障害者職業総合センター研究報告書1996年
2)「地域障害者職業センターの業務統計上”その他”に分類されている障害者の就労上の課題」 障害者職業総合センター研究報告書(分担執筆)1997年
3)「自閉症者の職業上の諸問題に関する研究」障害者職業総合センター研究報告書1998年