釧路・十勝・オホーツク3地区合同懇話会交流シンポジウム
ライフステージに対応した支援のあり方
2002年7月20日 於 北見日赤


基調報告 三河 誠氏
(北見赤十字病院 小児科医。当会代表)


ライフステージの中でも、新生児に対する新しいケアの考え方の紹介
・NICU(新生児集中治療室)での新たな取り組み
 → 赤ちゃんの苦痛や負担をできるだけ軽くする
    母子関係への配慮(カンガルーケアなど)
釧根地区ADHD、LD、PDD懇話会
(む〜みん谷懇話会)
発足の歩み・これが釧路流!


・当事者(現場)から出発することを10年間最も大切にしてきた。
・釧路は、母子通園センターすらない。しかし無い物ねだりではなく、あるものを全部使っていくのがポリシーだった。
・親が地元FMラジオ等で呼びかけたところ、最も問い合わせが多かったのは、意外にも学校や保育所、幼稚園の先生方だった。親とともに、教育関係者のサポートを方針に掲げた。
・「スナフキンクラブ」は、学生ボランティア26名が、特別支援の必要な子どもたちに遊びの場を提供している。大学生の手伝いに入っている不登校児など高校生らにとっても、ソーシャルスキルトレーニングの場になっている。
十勝ADHD&LD懇話会
ADHDといわれる子どもや保護者の思い、そして願い


・親として、話を聞いてくれる人がこんなに身近にいるものかと驚いた。子どもだけでなく、親のケアがものすごく大事。私は「子育てがすべて」だと思っていたが、自分の世界ができたことが大きい。
・親の相談に対して、「そうだね」と聞いてあげるところを「こうしてみたら」と指導してしまって壁ができたりしていた。
・懇話会には勉強しに行ったのに、「専門家」は一人もいなかった。「変な専門家」よりは、きちんと子どもに向き合える人になりたい。
・ネットワークは、システムがあるだけではだめ。その子のことで悩み、「生み出す」のがネットワーク。
・経験がないまま担任になり、誰に相談してもわかってくれない悩みを持つ学校の先生方のために、「ブラックマンデー」という飲み会を定期的にやっている。
・「100番目のサル」のように、99人目までは変化がないが、100人目が変わることで地域は変わる。
・親御さんが、「この子を産んでよかった。この子に出会ってよかった」と思えるように・・・。