ペアレント・トレーニング 講演会 感想
 2002.10.11 サンライフ北見
 講師 田中康雄 氏

 ペアレントトレーニングは、ADHDの子どもに対する周りの大人のかかわり方を見直し、よりよい関係を気付いていくためのエクササイズです。アメリカから紹介されて、日本でもいくつかの実践が報告されているようです。詳しくは、福島の親の会のアサクラさんのHPにのっているのでご覧になってください。懇話会のHPからリンクを張っているはずです。本来、親子関係を見直すトレーニングなのですが、学校での教師と子どもの関係の中でも充分応用できるなと感じています。
  2時間の講演のうち、1時間15分という長〜い前置きの中で、田中先生が繰り返し強調されていたのは、あくまでペアレントトレーニングも一つの方法に過ぎないので、過信せずに冷静に使ってほしいということでした。多分2年以内に有効な方法としてブレークするんだけれど、飛びついた人たちが期待したような効果を得ることができずに、マイナスの風評が流れてしまうのではないかということを危惧されていました。子どもとその周りの大人のみんながハッピーになるために、どんなことができるかを考えた中での選択肢の一つのペアレントトレーニングを入れておくとスタンスの取り方がいいのかなと思います。
 講演終了後、公開教育相談会がありました。相談内容について、参加者全員で対応策を考えていくという形で進められました。田中先生はスーパーバイザーとして、助言や提言をされていました。子どもの困難な状況の原因を真剣に考え、解決策を探っていく姿に人柄を感じました。だからこそ、職種や立場を越えた様々人たちが集まってくるのでしょうね。
 懇話会の活動が広く色々な関係者の間で認知され、第三者機関あるいは、相談機関として充実してくれば、更に色々な活動が展開していけるのだという話が一番印象に残っていて、元気が出てきました。 (ペンネーム ハッピーヒゲ)